Smart EC Begins with DX
EC物流 2026.07.09

EC事業者の出荷業務を効率化!FBA・RSLを活用した自動化の成功事例

main_fba-rsl-automation-case-study

この記事のサマリ

  • FBAやRSL(楽天スーパーロジスティクス)を活用することで、日々の煩雑な出荷業務を大幅に自動化・省力化できます。
  • FBAマルチチャネルや「シッピーノ」などの連携ツールを使えば、コスト削減や365日出荷など、自社に最適な出荷体制の構築が可能です。
  • RSLと「ネクストエンジン」「TēPs(テープス)」を組み合わせることで、最適な配送方法や最短お届け日の自動設定が実現します。
  • FBAとRSLの複数倉庫の在庫を合算して管理することで、欠品による売り逃し(機会損失)を効果的に防ぐことができます。

日々のEC店舗運営において、「注文処理や出荷手配に追われて、本来やるべき販促活動や商品企画に時間が割けない」とお悩みではありませんか。 とくに注文数が増えてくると、配送先の確認や在庫の引き当て、送り状の発行といったバックオフィス業務は大きな負担となります。

このような現場の課題を解決する強力な手段が、出荷業務の「自動化」です。ECにおける出荷の自動化には、外部の3PL倉庫とのシステム連携などいくつかの方法がありますが、すでに多くの店舗様が利用されているAmazonの「FBA」や楽天の「RSL」は、導入するだけで一定の自動化が実現できる優れた仕組みです。

この記事では、日々忙しいEC事業者様に向けて、FBAとRSLを活用して「現場がどれだけ楽になるのか」「どのような効率化ができるのか」という具体的な自動化事例をご紹介します。自社のオペレーション改善のヒントとして、ぜひお役立てください。

EC出荷における自動化の選択肢

EC事業の出荷業務を自動化・効率化する主な手段として、AmazonのFBA楽天のRSL、そして外部の3PL(サードパーティ・ロジスティクス)倉庫とのシステム連携が挙げられます。
そもそも、FBAやRSLなどのプラットフォーム提供型の物流サービスを利用すること自体が、受注から出荷までのプロセスを大きく自動化することにつながっています。自社のスタッフやスペースを割くことなく、大手プラットフォームの堅牢でスピーディーな物流網を活用できるため、現在多くのEC事業者が導入を進めています。

【FBA編】マルチチャネルを活用した柔軟な出荷の自動化

AmazonのFBA(フルフィルメント by Amazon)はそれ自体が強力な自動化ツールですが、「FBAマルチチャネルサービス」と外部システムを組み合わせることで、Amazon以外の店舗の出荷も劇的に効率化できます。

  • 他モール注文の「完全自動化」による作業ゼロ化「シッピーノ」などの連携ツールを導入することで、楽天市場やYahoo!ショッピングで入った注文データを自動でFBAに連携し、出荷までを全自動化できます。これにより、土日や夜間でもスタッフがPCに張り付くことなく、お客様へスピーディーに商品をお届けできるようになります。
  • 「条件付き」利用による物流コストの最適化FBAをあえて限定的な条件下で利用するのも賢い方法です。たとえば、「遠方の住所(北海道や沖縄など)からの注文だけFBAマルチチャネルを使う」ことで、自社出荷よりもトータルの送料コストを抑えることができます。
  • 休業日対応や特定商品の専用ラインとしての活用「土日祝日などの自社休業日のみFBAから出荷する」設定にすれば、スタッフの休日を確保しつつ、顧客が喜ぶ365日出荷を実現できます。また、温度管理が難しい「冷凍商品のみ」をFBAに任せることで、自社倉庫の設備投資や管理の手間を大幅に削減することも可能です。

【RSL編】ツール連携による配送手配の最適化と作業削減

楽天スーパーロジスティクス(RSL)を利用する場合、「ネクストエンジン」や「TēPs(テープス)」といったツールを連携させることで、これまで人が目視で確認・変更していた細かな作業を自動化できます。

  • 注文内容に応じた「配送方法」と「お届け日」の自動変更RSLではゆうパックとゆうパケットの2種類が利用できますが、ツールの条件設定によって「商品のサイズや注文内容を元に、最適な発送方法へ自動で振り分ける」ことが可能です。さらに、お届け日の指定がない注文に対し、システムが届け先住所から最短到着日を計算し、お届け希望日を自動で入力・変更してくれます。これにより、送料の無駄を防ぎつつ、お客様の満足度(配送スピード)を自動的に最大化できます。

【応用編】FBA・RSLの併用による「売り逃し」防止

複数の倉庫(FBAとRSL)を利用している場合、在庫の分散による「欠品(売り逃し)」が課題になりがちです。ここでもシステムの自動化が活躍します。

  • 複数倉庫の在庫を合算し、販売機会を最大化TēPsやGoogleスプレッドシート、GAS(Google Apps Script)などを駆使して、FBAとRSLそれぞれの倉庫から最新の在庫数を自動で取得します。そして、両者の「合計在庫数」をネクストエンジン上の販売可能数として登録します。
  • 在庫がある倉庫への自動出荷指示実際に注文が入った際は、システムが「FBAとRSL、どちらに在庫が残っているか」を自動で判定し、在庫がある方の倉庫へすぐに出荷指示を出します。この仕組みを構築することで、担当者が手動で在庫数を足し引きする計算ミスや手間がなくなり、「在庫はあるのに販売機会を逃してしまう」というEC運営における最大の痛手を防ぐことができます。

まとめ

出荷業務の自動化は、単に現場の作業時間を減らすだけでなく、お客様への配送スピード向上による満足度アップや、スタッフが商品開発や販促施策などの「売上を作るコア業務」に集中できる環境作りなど、事業成長に直結する多くのベネフィットをもたらします。

今回ご紹介したFBAマルチチャネルの柔軟な活用方法や、RSLと各種システムの連携事例の中で、自社の課題解決につながりそうなアイデアはありましたでしょうか。 まずは「休業日だけシステムに任せてみる」「特定の配送先や商品だけ自動化してみる」といった、リスクの少ない小さな部分から試してみるのもおすすめです。無理のない範囲で一歩ずつ、理想のEC運営体制を築いていきましょう。