この記事のサマリ
- FBAとRSLの併用で配送コストを最適化し、納品不可商材(大型・危険物など)の課題をクリアできます。
- 自動連携アプリ(BOSSやシッピーノなど)を組み合わせることで、楽天の注文もFBAからスムーズに出荷可能です。
- 「FBA商品とRSL商品の同時購入」による自動連携エラーは、ネクストエンジンの「注文分割機能」で解決できます。
複数のECモールへ出店し、売上規模が拡大していくにつれて、日々の「出荷業務」に頭を悩ませてはいないでしょうか。「Amazonの注文はFBAで、楽天市場の注文はRSLで発送しているけれど、商材によっては上手く納品できず、自社出荷の手間が残ってしまう…」とお困りの方も多いかもしれません。
実は近年、Amazonの「FBA(フルフィルメント by Amazon)」と、楽天の「RSL(楽天スーパーロジスティクス)」をうまく併用し、両者の強みを活かして物流を効率化しているEC事業者様が一定数いらっしゃいます。
この記事では、FBAとRSLを併用するメリットから具体的な使い分けのコツ、そして運用時に陥りやすい「落とし穴」とその解決策まで、日々の業務を少しでも楽にするためのポイントを分かりやすく解説します。
FBAとRSLを併用する理由と、賢い使い分け方
FBAとRSLを併用する最大のメリットは、「配送コストの最適化」と「商材に合わせた保管先の確保」にあります。
1. 配送コストを抑える
基本的には、Amazonでの注文は「FBA」から、楽天市場での注文は「RSL」から出荷することにより、それぞれのモールで送料の優遇措置を最大限に受けることができます。販路に合わせて物流拠点を選択することで、全体の利益率改善につながります。
2. RSLの納品制限をFBAでカバーする
RSLには、160サイズを超える大型商品や、ヘアオイルなどの危険物といった「納品不可商材」が定められています。これらを自社で保管・出荷するのは、手間も保管スペースもかかり負担が大きいですよね。 そこでFBAの出番です。FBAの基準をクリアしている商材であれば、RSLで扱えない商品の保管および出荷先としてFBAを利用することができます。これにより、扱いづらい商品の自社出荷作業をゼロにすることが可能です。
楽天市場の注文をFBAからスムーズに出荷する方法
「RSLに納品できない商品をFBAに預けたとして、楽天市場で売れた時はどうやって出荷するの?」と疑問に思われるかもしれません。楽天市場の注文をFBAから出荷(マルチチャネルサービスを利用)するには、主に2つの方法があります。
手動で対応する場合
Amazonセラーセントラルへログインし、注文情報を1件ずつ手入力するか、CSVファイルを作成して手動でアップロードする方法です。注文件数が少ないうちは対応できますが、件数が増えると日々の作業負担が大きくなり、入力ミスのリスクも高まります。
外部アプリで自動対応する場合(おすすめ)
現場の業務負担を減らすためには、「シッピーノ」などの外部アプリと連携し、正確かつスピーディーに処理を自動化するのが理想的です。 また、「RSLと連携するアプリ(BOSSなど)」と「FBAと連携するアプリ(シッピーノなど)」は無理なく併用することができます。システムが対象となる商品(SKU)ごとにどちらの倉庫から出荷するかを自動で判定してくれるため、作業ミスや出荷遅延を未然に防ぐことができます。
【要注意】併用時に発生する「同時購入」の罠と解決策
FBAとRSLの併用、そして自動連携アプリの活用で出荷業務は劇的に楽になります。しかし、運用を開始する前に知っておくべき最大の注意点があります。それは、「FBA保管の商品」と「RSL保管の商品」がお客様のカートに同時にいれられ、決済された場合です。
現在の仕様では、異なる倉庫の商品が同時に購入された場合、システム側で注文を自動的に分割することができず、自動連携がストップしてしまいます。その結果、FBAとRSLそれぞれに対して手動で出荷対応を行わなければならず、せっかくの自動化の手間が台無しになってしまいます。
どうすれば回避できる?
この「同時購入による自動連携エラー」を防ぐための解決策として、「ネクストエンジン」の導入が極めて有効です。 ネクストエンジンが備えている「注文分割機能」を活用することで、同時購入された注文データであっても、システムが自動でFBAとRSLそれぞれへの連携データに振り分けてくれます。これにより、例外的な注文が入っても手を止めることなく、出荷業務の完全な自動化を実現できます。
まとめ
RSLで納品できない大型商品や危険物などを扱っている場合でも、FBAを活用することで、面倒な出荷業務をアウトソーシングし、「手離れ」させることができます。さらに、「シッピーノ」や「BOSS」といった外部アプリを組み合わせることで、受注から出荷までの業務を自動化する理想的な体制が構築可能です。
物流サービスを併用する際に起こりやすい「同時購入」という落とし穴についても、「ネクストエンジン」を併用すればスムーズに解決できます。
日々の出荷作業に追われる時間を減らし、新商品の企画や販促施策といった「売上を作るためのコア業務」に集中できるよう、システムを活用した物流環境の整備をぜひ検討してみてください。